Cultivate the future maniwa 2023

Cultivate the future maniwa 2023

「GREENableな真庭の未来を創り出す。共創の土壌を耕す。」をコンセプトに、真庭市内の企業と都心部の企業が共に、SDGsの視点から真庭の未来に繋がるイノベーションの創出を目指すプログラム。3年目となる2023年は10月~2024年2月の4ヶ月間開催。


有限会社金田商店 × サーモメーター株式会社

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<有限会社金田商店>
パパママストア⇒独立系コンビニ⇒ディスカウントスーパーという流れで業態転換してきました。少子高齢化・激安チェーンストアの台頭・賃金や光熱費等の上昇など経営環境を脅かす事態の連続で、この先過酷な競争を生き抜くためにどうすれば良いのか頭を悩ませています。これからの地域密着型スーパーのあり方を一緒に考えて頂ける方を募集します。強みは生鮮品(肉・魚・野菜等)の仕入れと惣菜の製造です。https://www.facebook.com/nigiwaiichibamikaneya/?locale=ja_JP

<サーモメーター株式会社
うつわと道具の工藝店SMLやオンラインストアkiguuなど自社事業の企画、デザイン、PRをはじめ、さまざまなプロジェクト立案や事業開発に取り組んでいます。
自社事業で培った経験や知識をフル活用し、クライアントのビジネスをデザインの力で活性化すべく、ともに悩み、ともに学び、伴走しています。企画、編集、表現、発信、スキームづくり、5つの力を掛け合わせる愛情たっぷりのデザインと支えてくださる素敵人脈が、わたしたちの強みです。https://www.surmometer.net/

<参加の背景>
地域に根付くスーパーを営む金田商店と、デザイン・ブランディングの知見を活かした自社事業や事業開発に取り組むサーモメーターが、デザイン経営の考え方をもとにアイデア企画に取り組み、真庭の高校生と一緒にオリジナル商品を開発しました。

<アイデア>
地域の素材で地域の人とつくる、オリジナル商品「真庭やき」の開発

<アイデアの説明>
真庭の人や資源とコラボレーションした、三金やだからこそできるアイデアとして、インターンとしてチームに参加した真庭高校生が育てた野菜や果物から作る新感覚おやき「真庭やき」を開発しました。真庭やきは、地元で収穫された旬の野菜や果物を活用したおやきで、栄養バランスと地域の食材を重視しています。おやきは甘いものと塩辛いものの2種類を開発し、手軽に野菜の栄養を摂取できるようにしました。地域の人々の体と心の健康を支援し、高校生とシニアの交流を促進します。以下、真庭市内でのテスト販売の様子。

アイデア創出時のポイント(どういう掛け合わせによって生まれたか)>
●金田商店
岡山県北部に3店舗のスーパーマーケットを展開。独自のルートで仕入れる鮮魚・精肉・青果と、店内で手作りをしている惣菜が強み。少子高齢化・激安チェーンストアの台頭・賃金や光熱費等の上昇など経営環境が脅かされるなかで、これからの地域密着型スーパーのあり方を考えたい。
●サーモメーター
温度が伝わる食卓「Think ‘hot’ table」をテーマに中目黒でのうつわや「SML」、オンラインショップ「kiguu」を営む。「美味しい」を軸に人がつながるスキームづくりに日々力を入れている。

「スーパー食いしん坊・アクティブマインド・人と人の繋がりを大切に・SDGs視点」というキーワードで結びついた両者が、デザイン経営の実践によるオリジナル商品(ブランド・サービス)を生み出します。

<今後の展望>
春には真庭高校で収穫された野菜を使用したおやきの販売を開始し、金田商店での交流イベントやECサイトの開設を計画。さらに、地域のキーパーソンや異なる世代間の協働を通じて、耕作放棄地の活用や新商品開発を進めることで、地域の経済と社会インフラの活性化を目指します。また、このプロジェクトを日本全国に展開し、地域の人々が自らの未来を創造するプラットフォームを構築する計画です。
直近では3月30日(土)に中目黒のサーモメーターの店舗で真庭やきを販売する予定で、今後も「真庭の美味しいアレコレ」プロジェクトとして継続的な商品やサービスを開発予定です。


木工房もものたね × 株式会社飛騨の森でクマは踊る

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<木工房もものたね>
当社は蒜山高原近くの森の中で地元産の樹々を使ってオーダーメイド家具屋を営んでいます。地元の木を地元で使う、昔から当たり前にされていた事が今はできていません。林業の盛んな真庭市だからこそ、家具製作につかう広葉樹が手に入りました。そんな広葉樹を使ったプロダクトや木材販売、地木家具のブランド化を考えています。
http://www.momo-tane.com/

<株式会社飛騨の森でクマは踊る>
通称ヒダクマ。2015 年、飛騨の地域資源である広葉樹の森を活かすため、飛騨市と民間の出資によって生まれた官民共同事業体。自社有林、土場と製材所の隣に広葉樹で建てた「森の端オフィス」、木工房併設の体験型ものづくりカフェ「FabCafe Hida」を拠点に、飛騨の森とそこで生きる人たちの技術や文化を新たな視点で再発見し、世界中の人や情報と結びつけながら、新しいものや体験をつくっている。
https://hidakuma.com/

<参加の背景>
真庭で木工房を営みながら未来の真庭の森を考えているもものたねと、岐阜県飛騨市で人と自然が交わりながら森の価値を捉え直す活動をしているヒダクマ(株式会社飛騨の森でクマは踊るの通称)がタッグを組み、100年後の理想の山を考えるためのパートナーシップや取り組みを考えました。

<アイデア>
豊かな森の姿から逆算した、人と森の関係性を考える活動の推進

<アイデアの説明>
人の暮らしと森林の生態系が同調する「スロウウッド」を通じて、森林資源の持続可能な利用と地元木材の価値向上を目指します。地元木材を活用した商品開発や、森林と人との関係を深める教育プログラムなどを提案。コンセプトは、人の暮らしのリズムと、森林の成長するリズムを整える活動「SLOW WOOD」(スロウウッド)。地元の森で取れた木を「地木」(じぼく)と定義し、人の暮らしと森林の生態系が豊かな関係となる仕組みを実践していきます。

アイデア創出時のポイントどういう掛け合わせによって生まれたか)>
●木工房もものたね/元井哲也「真庭の広葉樹を活用したい」
岡山県真庭市で地元産の樹々を使ったオーダーメイド家具の製造販売を行う。様々な職を経験したのち、家具屋を営む父親の背中を追い、家具屋へ。 林業が盛んな真庭だからこそ手に入る広葉樹の利活用と、広葉樹が生まれる森林の生態系の保全を考え、このプログラムに参加しました。
●ヒダクマ(株式会社飛騨の森でクマは踊る)/松本剛「元井さんの想いに応えたい」
ヒダクマは、飛騨の地域資源である広葉樹の森を活かすため、飛騨市と民間企業により生まれた官民共同事業体。おもに飛騨の広葉樹と匠の技を活かした新しい木製品の企画・開発・コー ディネートに取り組む。元井さんの熱意とロフトワークからの声掛けによりプログラムに参加しました。
●真庭市役所産業政策課/平澤洋輔「森林への社会的インパクトが重要」
地域資源を活かした「回る経済」の確立に向けて、「Cultivate the future maniwa」を企画。 自然資本の活用による地域経済の活性化に興味を持ち岡山県に移住し、気がついたら公務員に。チームのメンターとしてサポートする予定がいつの間にかメンバーの一員に。

<今後の展望>
これまで着手できなかった森林に対するアクションを考えるための組織としてNPO法人を設立します。それぞれ異なる立場、積み重ねた強みを最大限に活かしつつ、持続的に活動を続けるために、NPO法人を設立予定。それぞれの事業体(もものたね・ヒダクマ)とそれぞれの地域(真庭市・飛騨市)の営業、事業創出、関係人口の増加につながる新しい窓口としても機能させたいと考えています。


樋口木材 × FROM NIPPON

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<樋口木材>
真庭は林業が盛んで、特に日本有数のヒノキの産地です。私はヒノキの建築用材の生産を専門としており、その中でも美しい材にするべく乾燥や原木の選定にこだわっています。新規住宅着工数の顕著な減少や若者の木に対する関心の薄れ等から業界を取り巻く環境は厳しくなっています。美しいヒノキの新たな価値や可能性などを考えていきたいです。
https://www.maniwanozai.com/higuchi.html

<FROM NIPPON>
FROM NIPPONは、製品、グラフィック、新規事業創造 等の包括的なデザイン提案事業を行っています。
経済循環が生まれる事で、地域ごとに新たな『営み』を創り出し、『モノ』が循環し、それが次の新しい『社会』へ繋がっていく。
地域の理想とする未来を実現するべく、伝統・技術・文化・生活の文脈を活かして、具体的なデザインの形やあり方を提案する事業を行っております。
https://www.fromnippon.net/

<参加の背景>
真庭の美しいヒノキの価値をより伝えていくことで、節のないヒノキを育てる技術や人材を継承していきたいと考えている樋口木材と、日本がもつ伝統・技術・文化・生活を活かしたプロダクトデザインを行うFROM NIPPONのチームでは、ヒノキの価値・特性を表現した製品開発に取り組みました。

<アイデア>
生産に伝統的な技術を要する「節のないヒノキ」の価値を生かしたプロダクト「百年木器」の開発

<アイデアの説明>
基本方針として以下を考慮したプロダクトとして開発を行いました。
1.端材を使って、地域からの価値創造を目指す
2.真庭の顔(代表する)になる様な製品を作る
3.できればいろんな使い方ができるデザインだとうれしい!
4.私たちの癒しと森の再生の両方実現したい
5.100年後も続く産業化を目指す

アイデア創出時のポイントどういう掛け合わせによって生まれたか)>
●樋口木材
真庭で製材業を営む樋口木材。ヒノキの建築用材の生産を専門とし、美しい材にするべく乾燥や原木の剪定にこだわっています。美しいヒノキの価値が薄れていることに危機感を感じ、新たな可能性を模索したいと考えています。製材業としての専門知識と、地域産業への深い理解を基に、新たな製品開発に着手しました。
●FROM NIPPON
岩手県釜石市と東京を拠点に活動するFROM NIPPONがデザインとプランニングを担当。天然のヒノキの「癒し効果」に着目し、森と人と地域が繋がる製品へと昇華させました。持続可能な森林管理とデザインの力を組み合わせ、日本の森林資源の有効活用と地域産業の振興を目指しました。デザインと地域資源の活用を融合させることで、新しい価値の創造を試みています。

<今後の展望>
テストマーケティングとして、1月24日〜27日の4日間、京都にあるFabCafe Kyotoでポップアップイベントを行い、製品に込めた思いを知ってもらう機会を設けました(以下写真)。今後も展示会を通じたマーケティングリサーチや、京都と真庭市での展示活動を経て、製品の市場適応性を探ります。
100年後も続くような地域産業の創出を目指し、木材に製材(商品加工)→商品販売(生活を豊かに)→森を育てる(継承する)というサイクルを実践し、『癒し』を軸にした、森と人と地域の新しい関わり方 = 『あなたが癒されれば、世界も癒される』の循環モデルの実現を目指します。
将来的には、地元真庭市をはじめとする各地で、これらの製品が地域の象徴となり、持続可能な産業へと発展していくことを目指します。


株式会社今本屋 × 株式会社ミーティング

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<株式会社今本屋>
弊社は障がいを持つ方に向けた、就労継続支援A型事業所「サラメシ本舗」を運営しております。得てして日本人がネガティブなイメージを抱きがちな「障がい(者)」という言葉と、同様に日本人にありがちな「金儲け=悪」という二つのマイナスイメージを掛け合わせをテーマに新しい事業を模索しています。
https://sarameshi-honpo.com/

<株式会社ミーティング>
わたしたちMEETINGは、「物事に物語を」をテーマに、そのモノやコトが生まれた背景やあり続ける意味を追求し、本質的な価値と向き合ってブランディング戦略を実行します。クライアントのブランド力強化のために「ブランドのデザイン」「コミュ

ニケーションのデザイン」「戦略のデザイン

」という3つのアプローチを基盤に、新規事業開発やプロダクト開発、サービス開発まで横断的にプロデュースします。
https://meeting.co.jp/

<参加の背景>
株式会社今本屋は、就労継続支援A型事業所を運営。障がい者に対する社会のネガティブイメージを払拭し、障がい者と健常者の区別のない社会の実現、仕事の選択肢拡大、そして精神障害を持つ人々が一般就労に成功する体験を提供したいという願いから本事業に参加しました。
「物事に物語を」をテーマに本質的な価値と向き合って戦略立案からサービス開発までをプロデュースするミーティングがその想いに賛同。
障がいのある方が多様な働き方を選択できる・稼ぐことができる仕組み化を見据えたプロダクトを提案します。

<アイデア>
地域一体で取り組むメンタルヘルスケアの新しい仕組み

<アイデアの説明>
今本屋の代表・法華(ほっか)さんの名前にちなんだ商品「HOCCA(ほっか)」は、体とこころにおいしくやさしいブランドシリーズです。現代社会で働く方々のデスクワークの合間に、「ほっ」を提供していきます。こころに必要な栄養分も摂取できるよう、管理栄養士と共同開発しています。

このおやつで実現できること

  • 販売はECサイトをメインに想定。人となるべく接触しない仕事が生まれ、障がい者の方にとって働きやすい環境を生むことができます。
  • 製造に関わる障がい者の方のストーリーや体験をきちんと届けることで、精神障がい予備軍の方に予防啓蒙のアプローチを正しくおこなえます。
  • デスクワークで忙しい人にとって、新たなメンタルヘルスケア習慣をつくります。

アイデア創出時のポイントどういう掛け合わせによって生まれたか)>
●今本屋
障害のある方の生産活動として企業むけのお弁当製造配達事業を行う。
●ミーティング
福祉領域も含め幅広いブランディング実績をもつ。

精神障がいの方にインタビューを実施、その結果から、精神障がいのある方を「落ち込みから回復するプロ」とリフレーミング。落ち込みから回復するプロとつくるメンタルヘルスケアおやつとして、コンセプトや仕組みの構想を行いました。

<今後の展望>
プロジェクトは、クラウドファンディングによるテストマーケティングを4月に開始し、8月にはECサイトでの販売を予定しています。目指すは、障がい者の働きやすい環境の創出、障害者のストーリーを社会に伝えることで予防啓蒙を図り、新たなメンタルヘルスケア習慣の確立。さらに、地方自治体や企業との連携も視野に入れています。


まにわ日本蜜蜂企業組合 × 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科

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<まにわ日本蜜蜂企業組合>
まにわ日本蜜蜂企業組合ともうします。弊組合は真庭市から指定管理を受け、「下湯原温泉ひまわり館」の管理運営を行っております。弊組合名には日本蜜蜂とありますがここ近年蜂蜜採取が思うようにいっておらず、蜂蜜以外に地産を考えジビエとペット温泉の販売にも力をいれております。ひまわり館は地域振興の拠点となることをコンセプトにさまざまな取り組みをおこなっておりますが、なかなか売上に結び付いておりません。地域にとって必要な組織、場所となるよう模索していきます。
https://www.yubarahimawarikan.com/

<慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科>
メディアデザイン研究科(KMD)は、イノベーションを自ら生み出し、社会に向けて価値を創出する能力を持つ「メディア・イノベータ」の育成をミッションとする神奈川県にある大学院です。中でも閑プロジェクトでは、「サービスデザイン」というデザイン方法論を基盤に、研究フィールドや対象者に「閑」のあるサービスづくりを行なっています。地域コミュニティに焦点を当ててサービスをデザインを行う学生も多く所属しています。
https://www.kmd.keio.ac.jp/ja/

<参加の背景>
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)とまにわ日本蜜蜂企業組合のチームでは、まにわ日本蜜蜂企業組合が運営する「下湯原温泉ひまわり館」がもつコンテンツを多様な視点から紐解きます。ジビエを起点に、下処理・加工や、食べること、つながることを通した、自然との共生を考える取り組みにしていきます。

<アイデア>
ジビエ肉のブランディングと販路開拓のためのポップアップ

<アイデアの説明>
「GBA」(ジービーエー:ジビエの愛称)を使った「稼ぐ」システムを構築します。そのために「ひまわり館」を地域振興の拠点とし、資金を外から獲得し、真庭市・真庭市民への貢献を目指します。また「GBA」を誰もが聞いたことのある言葉にしていきます。

アイデア創出時のポイントどういう掛け合わせによって生まれたか)>
●ひまわり館
温泉施設の運営を通じた地域貢献と、ペット向けのサービス提供などのコンテンツを持つ「ひまわり館」のメニューとして販売しているジビエバーガー。ハンバーガーに限らずジビエそのものの販路開拓を考え「GBA」として売っていくことを模索していました。ジビエ肉の販売を通じて地域の新たな特産品の開発を目指し、過疎化に悩む地域の活性化を図ります。
●KMD
メディアデザインの視点と学生だからこそのフットワークを活かし、ジビエ肉の消費拡大と地域振興をサポート。デザイン思考を通じて、商品のブランディングや販路開拓に新しいアプローチを提供し、地域の特性を活かしたプロジェクトの実施を支援しました。

<今後の展望>
初年度はポップアップイベントを通じて市場のニーズを探り、関東地方をターゲットに販路を拡大します。5年の計画のもと、地域の特産品開発、アンテナショップの設立、レストランでのメニュー採用を目指し、内需拡大と地域振興を図る予定です。
まずは、「目的を持って食す」プチ贅沢を叶えるポップアップイベントの実施を行います。美と健康・健康増進・ペットとの共生などのテーマによってターゲット・場所を変え、実店舗を持たず、ジビエの情報基地を目指します。すでに1月26日(金)に東京・四谷でポップアップイベントを実施、5万円強の売上を記録しました。

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